川藤OB会長 愛の猛ゲキ 大山VS輝の高レベル4番争い物足りん「もっとや」

 「阪神春季キャンプ」(21日、宜野座)

 大山、佐藤輝よ、もっともっと競い合ってチームの柱となれ!!阪神1軍キャンプを視察中の川藤幸三OB会長(72)が21日、4番争いを演じている生え抜き主砲2人に強烈なハッパを掛けた。

 ここまで5試合が行われた対外試合での打率は大山が・538、佐藤輝が・389。高いレベルで競っているが、OB会長には「まだアカン。あれくらいで何言うてんねん。もっと、もっとや」と語気を強めた。

 「野手はこの2人がとにかく『ワシが4番獲ったるんや』という、ガチンコの勝負をせなアカン。それがチームを一番強くする方法。外国人をあてにすることは何もない」

 “物足りなさ”の例に挙げたのは、同点で迎えた20日の練習試合・中日戦の九回裏の攻撃。佐藤輝が1死から江越の“サヨナラ打”につながる二塁打を放った場面だ。「あそこでサヨナラホームランが自然と出るようになってみいよ。それこそ皆が求める姿や。そうなっていかなきゃいけないのが、佐藤であり大山やないか」と注文をつける。

 期待するのは『チームの柱』への成長だ。「柱さえできれば、いやが応でも枝葉は次から次へと出てくる。まずは『大きな柱に俺がなる』という強い信念を見たいわな。また、現実に2人が打っていかなければ優勝争いはできへん。そういうところをこの一年じっくり見ていきたい」とうなずいた。

 矢野監督の退任発表にも「プロである限りはそんなもん誰がなんと言おうと、選手は自分でやるしかないんや!」と言い切った川藤会長。愛情たっぷりの猛ゲキに、17年ぶりVへの期待を込めた。

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