【岡義朗氏の眼】阪神・大山と佐藤輝はシーズン見据えた4番の打撃を

 「練習試合、阪神4-1中日」(20日、宜野座村野球場)

 シーズンを見据えた実戦という中で、個々の目的・目標が明確な選手とそうでない選手の差がある。七回に大山が右前打、佐藤輝が中前へ同点打。しかし彼らはこの時期に結果オーライで喜んでいる場合でないことは分かっているだろうか。

 2人は4番を争っているのだ。2月の練習試合やオープン戦で右方向へおっつける打撃は必要ない。熊谷や島田らがつなぎの打撃でアピールするのと立場が違うからだ。七回は当てに行った結果の単打という感じ。結果的に外野へ抜けたが、仮にこの打ち方で併殺ならチームの士気は下がってしまう。本来のクリーンアップの仕事ではない。

 九回の佐藤の二塁打は本塁打を狙う意識が見えた。4番を争うなら「ここで決める」と狙い球を絞った強いスイングを心がけ、意識や目線を上げて取り組んでもらいたい。

 伊藤将は球のキレがもうひとつだったが、5安打でも無失点に抑えたのは持ち味が出せたと言えるし、制球もよかった。また六回無死一、二塁で大山がエンドランが絡んだ三ゴロを好判断で二塁へ送球し併殺。七回は木浪が二ゴロで併殺を確実に取るなど、投手を助ける守備の大切さを示した試合でもあった。

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