【佐藤義則氏の眼】阪神・藤浪 クロスステップが修正 投げる形が良くなってきた

 力投する藤浪(撮影・棚橋慶太)
 19日の楽天戦に登板した藤浪(左)と昨季8月の投球フォーム
2枚

 「練習試合、楽天3-3阪神」(19日、金武町ベースボールスタジアム)

 阪神・藤浪は本塁打は打たれたけど、3回1失点はまずまずの内容だったんじゃないかな。

 結果以上に目を引いたのは投げる形が良くなってきたこと。元々彼は左足をクロスに踏み出すタイプで、そのことが制球面の不安定さにつながっていたと思う。でも、それがかなり修正され、今は真っすぐか、ほんの少しオープン気味のステップに変わってきた。

 こっちの方が腕の振りが楽になるし、前にも振っていけるようになるので、制球面も安定してくる。クロスで投げていた彼にとってはかなりオープンに開いて投げている感じがするかもしれないけど、これが本来のノーマルな形だからね。

 一番の課題は四球による自滅だけど、今は四球を出すイメージもなくなってきた。元々は力のある投手。制球に不安がなくなり、自信を持って投げられるようになれば、彼の良さがどんどん引き出されてくると思う。変化球も打者の右左に関係なくストライクを取れればフォークもより生きてくる。この日のような投球を続けていくことで先発ローテーションにも入っていけるんじゃないかな。

 秋山はこの時期に投げられるということはもう出来上がっているということ。結果は2回2失点だけど、初回は打ち取った当たりが安打になったり、失策が絡んだもので、本人も気にはしていないだろう。順調にきている印象を受けた。今後は登板を重ねていく中で制球力を高め、球のキレを出していき、開幕へ向けてきっちり仕上げてくるだろう。

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