【野球】菅野が“1浪”せずに巨人へ入団していれば阪神・藤浪の現在はどうだったのか

 もし、希望通りに菅野智之(32)が1年前に巨人に入団していれば、阪神・藤浪晋太郎(27)の現在はどうだったのだろうか。

 新型コロナウイルス・オミクロン株の影響を受けながらも、プロ野球12球団はなんとか春季キャンプのメニューを消化している。その中で注目されるひとりが、復活が叫ばれて久しい藤浪だろう。

 彼はルーキーイヤーから3年連続で2ケタ勝利を挙げ、順調に虎のエースへの階段を駆け上がるか、と思われていた。だが、その後は制球難などでもがき苦しみ続け2021年シーズンは21試合に登板したが、先発はわずかに6試合。3勝3敗4ホールド、防御率5・21という成績しか残すことができなかった。藤浪が入団当初の輝きを取り戻していれば、阪神は21年シーズンでヤクルトに逆転優勝を許すことはなかったかもしれない。

 復活を期す藤浪が春季キャンプ前に選んだのは、球界を代表するエース・菅野が行う自主トレへの参加だった。ルール上、他球団の選手と自主トレをすることに問題はない。わずか2週間足らずだったが、軸足の使い方などを教えてもらい、藤浪にとっては収穫大だっただろう。

 ここで思い浮かんだのが、菅野との因縁である。大阪桐蔭時代の藤浪はエースとして史上7校目となる高校野球の春夏連覇に貢献。12年のドラフト会議では阪神、オリックス、ヤクルト、ロッテの4球団から1位指名を受け、阪神に入団した。今やMLBでスーパースターとなったエンゼルスの大谷翔平、菅野もドラフト同期生である。

 その菅野は前年のドラフト会議で巨人、日本ハムが1位指名。抽選の結果、日本ハムが指名権を獲得したものの入団を拒否。東海大学の卒業延期制度を利用して大学に残り、翌年の指名を待った。

 結局、菅野は“1浪”の末、念願の巨人入団を果たしたが、もし前年にすんなりと入団していれば12年のドラフトの図式は変わっていたかもしれない。

 藤浪の潜在能力、高校野球での実績を考慮すれば、巨人が1位で入札指名しても不思議ではない選手だった。ましてや幼少時代、藤浪は巨人ファンだったことで知られている。たら・ればの話だが、抽選結果によってはふたりが同じチームでプレーする可能性もあったことになる。

 菅野は1年間の浪人のブランクを感じさせず、入団1年目にいきなり13勝6敗、防御率3・12の好成績を残した。もし、藤浪がその背中を追うようにプレーしていれば、刺激を受け続け入団4年目以降成績が下降線をたどることはなかったかもしれない。

 今回、初めて藤浪が菅野に“弟子入り”したが、もし、ルーキーイヤーから共闘していれば、どんな化学反応を起こしていたのだろうか-。=敬称略=(デイリースポーツ・今野良彦)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス