阪神 ドラ2鈴木&ドラ3桐敷はバランス取れている 佐藤義則氏が投球フォームを診断

 鈴木の投球連続写真(球団提供)
 桐敷の投球連続写真(球団提供)
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 キャンプ1軍スタートが決まっている阪神ドラフト2位の鈴木勇斗投手(21)=創価大=とドラフト3位の桐敷拓馬投手(22)=新潟医療福祉大=が28日、沖縄入りした。キャンプインを前に、デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏(67)が両投手の投球フォームを診断。先発ローテ入りへの期待を語った。

  ◇  ◇

 2人ともバランスの取れた投球フォームをしているなというのが第一印象。ともに大学からの入団で体もしっかりしている印象を受けるし、左で最速150キロという触れ込みを聞けば、期待せずにはいられないよね。

 鈴木は重心もすごく低くて、肘もしっかりと高い位置にある。癖のないフォームで、とてもいい感じで投げられている。特に悪いところは見当たらない。

 桐敷で一つ気になるのは、リリースする時に地面についた右膝が少し開いているように見えること。そのため体も右に少し傾いている。膝が開くことで球に力が伝わりづらくなるので、そこは修正が必要だろう。

 1軍キャンプのメンバーに選ばれたのは期待の表れ。現状では先発陣は青柳、秋山、伊藤将、西勇、ガンケルの名が挙がり、そこに藤浪、及川、アルカンタラらも加わっての争いになる。新人2人がその争いにどこまで食い込めるか。せっかく高い評価を受けてプロの世界に入ってきたんだから、やるからには1年目から先発ローテをつかむつもりで頑張ってほしい。

 首脳陣も2人の将来を考えれば、まずは先発としてしっかりと育ててほしい。極端な言い方かもしれないけど、中継ぎはいつでも、誰でもできる。でも、先発となるとそうはいかない。キャンプの時から準備していかないと、長いイニング、多くの球数は投げられない。それにプロの世界でお金を稼ぐなら中継ぎでは稼げないよ。よっぽどイニング数、登板数が多くないと。でも、先発で勝ち星を挙げれば、どんどん給料は上がっていく。

 キャンプ、オープン戦でアピールし、まずは開幕1軍メンバーに残ること。結果として、先発ローテに入れれば一番いいが、本人の適性やチーム事情から中継ぎに回らざるを得ないケースも出てくるかもしれない。しかし、先発を目指してやってきた練習は決してムダにはならない。スタミナや制球力も身につき、中継ぎでも高いレベルで役目を果たせる。

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