先輩との合同自主トレ生活が功を奏し、早くも目標をひとつ達成した。阪神の小野寺暖外野手（２３）が１５日、パワーアップと大山からの教えを元に、打球飛距離を伸ばすことを宣言した。

　「去年もフェンス手前で（フライ）アウトになるというのが結構多かったので。それをフェンス直撃に持っていったり、ホームランにできるようにしていきたいですね」

　そのためにまず、１２月から体重を増やすことを意識してトレーニングを積んできたという。「前半は体を大きくすることを意識して、後半は結構パーソナル（トレーナー）に体の使い方とかを教わっていた」と明かす。

　目標設定は昨シーズン中の８１キロから５キロ増の８６キロだったのだが…。「沖縄に来て梅野さんとか岩崎さんにいっぱい食えってことで、たくさん食べさせてもらったら、またちょっと体が大きくなって。昨日量ったら８６でした…達成しちゃいました」と笑う。「これ以上は太りたくない」と体脂肪の低減を助けるアミノ酸飲料『ＶＡＡＭ』を購入したそうだ。

　「練習での飛距離も全然違いますし。僕はあんな弾道で上がらないので。フライの上げ方とかをもっと教わっていきたい」。大山に弟子入りして、飛ばし方のコツも伝授してもらっている。

　昨季は打率・３１５でウエスタン首位打者に輝いた一方で、１軍では初本塁打こそ記録したものの打率・１７９と苦しんだ。飛距離アップで、１軍の壁も一気に飛び越えてみせる。