巨人・中田&日本ハム・清宮 体重増減に注目集まるも「重要なのは筋肉量」 プロ目線で識者が解説

 年明けから巨人・中田の17キロ増、日本ハム・清宮の9キロ減など、体重の増減が野球界をにぎわせている。大きな変化をもって臨む今シーズン。広島、阪神、オリックスなどでコーチを務め、広島大野寮の寮長としても若手選手に接してきたデイリースポーツ評論家・岡義朗氏は「重要なのは筋肉量がどうか」と分析する。

 「体重を増やしたと言っても脂肪ばかりではダメだし、体重を落としても筋肉量が減っては意味がないし。これまで選手を見てきて一番、大切だと感じたのは筋肉量。レギュラーを担う選手はそこが違う」

 具体例として挙げたのは広島のエースとして君臨し、現在はトミー・ジョン手術を受けてリハビリ中だが、メジャーでも実績を残してきた前田健太。「若い時から見ていて、あまり体のシルエットは細いというイメージで変わらなかったんだけど、筋肉量は年々、上がっていった」。岡氏が見てきた中で、台頭してきた若手選手はシーズンに入ると筋肉量が減少するという。

 アマ時代とは違い、1軍でも2軍でも毎日、練習に加えてゲームが行われる。ファンの注目を集めるプロの舞台ゆえ、疲労度も違う。食が細る、そして調整のためにトレーニングがおろそかになる。これらが要因となり「最初、1軍に行って30試合くらいで数字が落ちてくる若手選手がいる。その選手を調べてみると、昇格時と比べて筋肉量がガタッと落ちている。そこがレギュラー選手との違い。レギュラー選手は12月、1月にしっかりと体を作って、2月のキャンプ、そしてシーズンとうまく維持ができる。阪神時代に接した鳥谷がそうだった」と述懐する。

 昨季限りで現役を引退した鳥谷氏は、シーズン中でもハードトレーニングを欠かさなかったことで知られる。最も過酷とされる遊撃のポジションで667試合フルイニング出場というプロ野球記録を持ち、通算2099安打をマークした。

 「スロースターターと言われるけど、7、8月の暑い時期にグッと調子を上げてくる。普通の選手ならバテる時期。そこまで筋肉量をしっかり維持できているから、数字が上がってくる。それがレギュラーを取れる選手と取れない選手の違いだと思う。食事に関しても考えて摂っているだろうし、トレーニングも怠らない。それがよく言われている“体の強さ”ということになると思う」

 体重の増減によって上下する筋肉量の値。そこがシーズンのカギを握るのではと岡氏は総評した。「バッターにとってやはりパワーという部分は必要。ただ痩せて、筋肉量も減ったとなれば魅力は減ってしまうわけだから。清宮も高卒5年目。力はついてきていると思うから、頑張ってほしいよね」とエールを送った。

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