阪神・近本、不安一掃打 CSへ矢野監督「第1段階はクリア」走塁も問題なし

 8回、近本は中前打を放つ(撮影・山口登)
 6回、けん制で一塁へ頭から帰塁する(撮影・佐々木彰尚)
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 「練習試合、阪神4-2三菱自動車倉敷オーシャンズ」(3日、甲子園球場)

 右ハムストリングスの張りを訴えていた阪神・近本光司外野手(26)が3日、練習試合・三菱自動車倉敷オーシャンズ戦(甲子園)で13日ぶりに実戦復帰し、CS出場へ前進した。途中出場して1安打を放ち、けん制の帰塁でヘッドスライディングするなど、負傷箇所に不安を感じさせないプレーを見せた。4日以降の練習試合で中堅にも就き、CSへ準備を進めていく。

 周囲の不安を一掃する動きだった。近本が6日から始まるCSファーストS・巨人戦の出場へ向けて、また一歩前進した。

 2点リードの八回1死一塁だった。今秋ドラフトでロッテから3位指名を受けた広畑から復調を感じさせる一打を放った。

 2ボールから146キロ直球を完璧に捉え、鋭い打球が中前の芝生で弾んだ。「生きた球を見られたことは良かったし、スムーズに打席にも入れたので良かった」。10月21日・中日戦(甲子園)で右ハムストリングスの張りを訴えて以来の実戦だったが、打撃の感覚は鈍っていないようだ。

 シーズンのラスト3試合は大事を取って欠場したが、10月31日にはシート打撃で打席に立つなど順調な回復を見せてきた。

 この試合は先発を外れ、六回無死から代打で登場。打球は遊失となったが、一塁を難なく駆け抜けた。けん制の帰塁は迷わずヘッドスライディング。「普段通り動けていたのかな。走塁に関しても試合の中でできたのは良かった」と安ど感がにじんだ。

 矢野監督も「最初の段階としては打って、今走れる強さで普通に走れるところまではできた。クライマックス(シリーズ)の時に、大丈夫かなという第1段階はクリアできた」と一安心した様子だった。

 守備に就くことはなかったが、4、5日にも予定されている社会人チームとの練習試合では外野の守備にも就く予定だ。指揮官は「(4、5日の)どっちかで守らないと(CSの)試合でいきなりというわけにはいかない」と説明した。

 近本は試合前のシートノックでは中堅に入り、動作を入念に確認していた。6日のCSファーストS・巨人戦まで時間は少ないが「最善の準備を怠らずに、できることをしっかりとやっていきたい」。決戦の舞台では必ずスタメンでグラウンドに立つ。

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