阪神・大山、先制適時打 CSスタメン奪取へアピール

 「練習試合、阪神4-2三菱自動車倉敷オーシャンズ」(3日、甲子園球場)

 阪神の大山悠輔内野手(26)が先制適時打を放った。「5番・三塁」で出場し、1打数1安打1打点で1四球。6日から始まる、巨人とのCSファーストSでの先発出場に向けて、結果でアピールした。

 初回から無観客の甲子園球場に、「カンッ」と快音が響く。バットを放り投げたのは、大山だ。2死一、二塁で相手右腕の直球を左前へ。レギュラーシーズンの得点圏打率はリーグワースト3位の・205。ただ、勝負の短期決戦を前に、着々と集中力を研ぎ澄ませている。

 「こういった試合もなかなかする機会がないので、しっかりいい形でCSに臨めるように、しっかり準備していきたいです」

 シーズン最終盤は、スタメンを外れることもあった。最終戦となった10月26日の中日戦は、4試合ぶりに先発復帰。ただ、最後の打者となり、悔しさをにじませた。

 矢野監督は2日の全体練習後に「打撃練習ではいい感じで打てている」と話したが、スタメンを確約することはなかった。CSまでの調整は残り2試合。結果と内容、どちらも求められる立場だ。スタメン奪取に向けて、無我夢中でバットを振るしかない。

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