阪神・佐藤輝に復調兆しの2戦連続適時打 引退鳥谷のように「なれるよう頑張る」 

 1回、先制適時打を放つ佐藤輝(撮影・北村雅宏)
 8回、長坂の犠飛で三進する佐藤輝(撮影・北村雅宏)
 9回、西川の打球をはじく佐藤輝(撮影・北村雅宏)
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 「フェニックス・リーグ、ロッテ2-10阪神」(1日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎)

 阪神・佐藤輝明内野手(22)が1日、フェニックス・リーグ最終戦となるロッテ戦(アイビー)に「4番・右翼」で出場。2試合連続となる先制適時打を放つなど、復調の兆しを見せた。10月31日に引退を発表したロッテ・鳥谷には尊敬の念を抱く若き主砲。レジェンドのように長期にわたって活躍できる選手を目指し、まずは目の前の短期決戦でチームに貢献する。

 狙い済まし、鋭くバットを振り抜いた。佐藤輝が2試合連続の先制適時打。CS突破の力となるために、若き主砲は本来の姿を取り戻し始めた。

 「課題を考えて、しっかり自分のスイングをすることを意識しました」

 初回1死一、二塁。中森が投じた133キロの変化球を捉えた。打球は一、二塁間を破って右前へ。その間に二走・小幡が生還。10月31日のDeNA戦に続き、2試合連続の先制打となった。

粘りも見せた

 打席の中では粘り強さも見せた。先頭の八回は、8球粘った末に四球。九回には二ゴロに倒れたが、10球を投じさせた。「しっかり上(1軍)でもそうい打席、球数を多く投げさせられたらいい」と納得の表情だ。

 10月31日には、ロッテ・鳥谷が今季限りでの現役引退を発表。「小さい時によく見ていた。阪神のスターと言えば鳥谷さん?そうですね。すぐに出てくる名前だと思います」と尊敬の念を抱く。第一線で活躍したレジェンドの姿に「僕もしっかり頑張って、そういうふうになれるように頑張りたい」と気持ちを新たにした。

 6日から開催されるCSファーストSまで残りわずか。「しっかりアピールして使ってもらえるようなプレーができたらと思います」。レジェンドの背中を追うためにも、まずは目の前の短期決戦へ向けて全力を尽くす。

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