【中田良弘氏の眼】阪神は逆転優勝したいのであれば、ベンチが攻撃を支配するべき
「阪神2-4広島」(17日、甲子園球場)
阪神は再三の好機を作るもあと一本が出ず、連勝が止まった。ヤクルトが勝ったため優勝マジックは「4」に減り、ゲーム差は「3」に広がった。
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打線が好調だった前半戦と比べて、思うように点が入らない状況が続いており、そんな中で逆転優勝を狙うのであれば、もっとベンチが攻撃を支配するべきではないか。
2点を先制された直後の三回1死一、三塁で中野が一ゴロに倒れ、マルテも三ゴロで無得点に終わった。この場面、中野にセーフティースクイズの構えをさせるだけでも、相手バッテリーを含めた守備陣を警戒させることができた。
実際にやらなくても、セーフティースクイズの動きにバッテリーが神経をとがらせ、内野陣が前めに守るようになり、ヒットゾーンが広がる。その構えがあれば、あの一ゴロも考えようによってはヒットになっていた可能性だってある。
ロハスの2ランで1点差に迫った七回に代走・島田が二盗を決めて好機を整えたが、ベンチにはもう少し早いイニングから仕掛けてほしかった。選手任せではなく、ベンチ主導であるべき時期。好調で足がある近本と中野の足を絡めた攻撃を相手は嫌がるのだから。
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