阪神、14年ぶり巨人戦勝ち越し 青柳トップタイ12勝目 スアレス40S 首位と2差
「巨人1-2阪神」(12日、東京ドーム)
阪神が逃げ切って、接戦を制した。今季の巨人戦は残り2試合を残して、12勝9敗2分け。07年以来、14年ぶりのカード勝ち越しが決定した。首位・ヤクルトは中日に敗れたため、マジックは「9」のまま。ゲーム差は「2」に縮まった。
二回、佐藤輝の10打席ぶりの安打、投手青柳の安打などで2死満塁とし、近本が先制の2点適時打を放った。さらに、近本は3打席連続で安打を記録し、猛打賞。今季13度目の猛打賞となり、19年、20年に並んで自己最多タイとした。
先発・青柳は五回まで54球にまとめ2安打無失点。六回は2死一、二塁から丸に適時二塁打を浴びて1点差。さらに、代打亀井に死球を与え2死満塁とピンチを広げたが、続く大城を空振り三振に斬り、最少失点にとどめた。
2-1と1点リードの七回は佐藤輝の失策も絡み、2死一、二塁とのピンチを招いた。ここで坂本を遊ゴロに仕留めて何とか踏ん張り、ガッツポーズ。7回6安打1失点でトップタイの12勝目を挙げた。
八回に登板した岩崎は安打と申告敬遠、四球で2死満塁と一打逆転の大ピンチを招いた。すると、矢野監督は交代を決断。守護神・スアレスを投入した。打者ウィーラーに対し、カウント1-1から内角に158キロツーシームで遊ゴロに打ち取って切り抜けた。九回も締めて、40セーブ目を挙げた。
40セーブ到達は17年サファテ以来4年ぶり10人目(17度目)。外国人投手では5人目(7度目)。阪神では07、11年藤川球児、15年呉昇桓に次いで3人目、4度目となった。