阪神・矢野監督 悔し“勝利の方程式”出せず敗戦 今こそ「俺たちの野球」で意地見せる

 「ヤクルト4-1阪神」(8日、神宮球場)

 虎がツバメに“丸飲み”されてしまった。決死の覚悟で挑んだはずの直接対決だったが、130試合目で自力優勝の可能性が消滅した。6月19日の時点で最大7ゲーム差をつけていたヤクルトに優勝マジック点灯を許し、試合後の阪神・矢野監督はサバサバとした表情で口を開いた。

 「いつも言うけど、終わったことは変えられない。明日以降、自分たちが変えられるところにチャレンジしていく。どういう状況になっても俺たちの野球を見せていく」

 序盤から勢いの差を見せつけられた。先発に中5日で高橋を送り込んだが、初回2死一塁から村上に右中間を破られてしまう。本塁タッチプレーは際どいタイミング。矢野監督はリクエスト要求したが判定は覆らない。大きな期待を託していただけに、左腕の5回4失点は誤算だった。

 打線も高卒2年目・奥川を捉えられない。制球力抜群の右腕に対して積極的に打ちに行ったが、得点は大山のソロによる1点だけ。「結果はプロとして求められる。俺らも成長していかなあかん」。優勝を争う大一番だからこそ、指揮官も結果にこだわった。

 極めつけは八回だ。ヤクルトのマウンドにはセットアッパー・清水が立っていた。4連投目の右腕を打ち崩したかったが、高津監督の執念采配の前に三者凡退。九回のマクガフも4連投だった。前夜の虎は2連投していた岩崎を温存して悔しい逆転負け。一夜明けて「勝利の方程式」を出せずじまいでは悔しさも倍増してしまう。

 ヤクルトには開幕戦から6連勝を飾ったが後半戦は1勝4敗1分け。ゲーム差も「3」まで広がった。残り13試合。矢野監督は「何とか変えられる明日以降を変えにいく努力をしていきます」と締めた。まだ終わったわけではない。最後に笑うため、虎の意地を見せていく。

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