阪神・佐藤輝60打席ぶり安打 起用続けた矢野監督「感じをつかんでくれたらと思って」

 ハイタッチでナインを迎える矢野監督(撮影・飯室逸平)
 1回、右前適時打を放ち笑顔を見せる佐藤輝(撮影・金田祐二)
 6回、けん制でアウトになった佐藤輝に厳しい表情の矢野監督(撮影・金田祐二)
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 「DeNA2-5阪神」(5日、横浜スタジアム)

 阪神が4連勝。DeNA、ヤクルト、巨人と敵地で対戦する「関東遠征9番勝負」の初戦を白星で飾った。

 矢野監督は「もちろんどれも大事な試合になっちゃうんで全部取りに行く気持ちで戦っているんで。でもまず最初をみんなでこう作れたというのを、明日の流れにね。自分たちを乗せていける1勝にしたいです」と振り返った。

 2試合続けて「7番・右翼」でスタメン出場した佐藤輝明内野手は60打席ぶりの安打を放った。初回、2点を先制してなお2死一、二塁で第1打席を迎え、DeNA先発・坂本から追い込まれながら一、二塁間を破る右前適時打。一塁ベース上で右腕を突き上げてガッツポーズ、そして笑顔を見せた。

 「使ってもらっている中でチームに全然貢献できていなかったので、チームに貢献できる一本を打つことができて良かったです」と安どの表情を見せた。

 佐藤輝は8月21日の中日戦の第4打席で中前打を放って以来、リーグワーストとなる59打席連続無安打を記録していた。

 起用を続けた矢野監督にとってもうれしい一本。「こんだけ打てないっていうのはさすがに、ルーキーとはいえね、苦しい思いをずっとしていたと思うし。ほんとうれしい顔をしていたんで。個人的にも一本出て良かったと思うし、これをホッとする一本じゃなくて、いいきっかけにしていくように。そういうところではアイツも一本でいいとは思ってないだろうし。また残りの試合の中で、感じをつかんでくれたらなと思って使っているんでね」と明かした。

 久しぶりの安打の後には、走塁で得点に貢献。続く2死一、三塁の場面。一塁走者の佐藤輝は重盗をしかけ、一、二塁間にあえて挟まれる間に三塁走者・小野寺の生還を呼んだ。

 矢野監督は「(小野寺)暖も輝もしっかりやってくれたっていうのがもちろん一番大きい」と評価していた。

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