【金本知憲氏の眼】今はチームにとっていい流れ 佐藤輝はレベルアップの過程

 素振りをする佐藤輝(撮影・田中太一)
 バットの芯部分には目のイラストが書かれており苦笑いする佐藤輝(撮影・田中太一)
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 今のチーム状態を見た時に、5月や6月のチームの調子が良かった時のように、パッと出てきた選手が活躍する感じが出てきている。交流戦で、今季初スタメンの北條がオリックスの宮城から打ったことがあったように、26日の巨人戦ではスタメンで出た糸井が打ったりと、チームにとっていい流れになってきたのかなと思う。

 上位陣との直接対決で言うと、ヤクルトとはあと5試合、巨人とは3試合残っている。その辺りがキーポイントになるかもしれないが、ここまでくると相手が下位であろうが関係ない。目の前の試合を一つ一つ勝っていくだけだろう。残りは23試合。ここからラストスパートという意識でいいと思う。

 ヒットの出ていない佐藤輝に関しては、26日の巨人戦を見ても、インサイドのボール球に手を出す確率は減ってきている。おそらく、そこにより意識を置いているからだろうが、そのために逆に今まで打てていたような、真ん中から外に抜けるボールとかを以前ほど打てていないというのが現状だと感じる。

 この辺りが、バッティングにおいて非常に難しいところだが、よりレベルアップしていく過程の中で、今はボール球に手を出さなくなっていることをプラスに捉えていいと思う。今は他に試合を決められる選手がいるので、気負わずにやればいいのではないか。

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