「阪神５－３ヤクルト」（８日、甲子園球場）

　阪神が逆転勝ち。２年目の小川一平投手がチームに流れを呼び込む好投を見せ、待望のプロ初勝利を飾った。

　先発・伊藤将の後を受けて同点の六回からマウンドへ。先頭・中村を１４９キロ直球で見逃し三振。続くオスナは中飛、サンタナを１球で三ゴロに打ち取り、３人で料理した。するとその裏、チームは大山の２ランで勝ち越しに成功した。

　矢野監督は「今年こっちに来る機会は遅くなりましたけど。今の一平ならどの場面でもいっていいかな」と絶賛。流れを呼び込む“ラッキーボーイ”となっており、前カードの巨人３連戦でも第２、第３戦にビハインドの場面で登板して、いずれも１回無失点。終盤の追い上げへとつなげていた。

　ヒーローインタビューでは「一平ちゃんと呼んでください」と自己紹介した２年目右腕。岩崎、スアレスにつなぐ貴重な存在として戦力に加わった。指揮官は「これで１勝できたんで、これからどんどん自信を持っていってもらいたいです」とうなずいた。