阪神 青柳に「気迫が感じられなかった」「大胆な攻めが必要」中田良弘氏の視点

 「阪神0-12ヤクルト」(7日、甲子園球場)

 先週の巨人3連戦を2勝1分けと勝ち越した阪神だが、この日は先発の青柳が今季ワーストタイとなる5回5失点で3敗目。阪神OBでデイリースポーツ評論家の中田良弘氏は、右腕の投球に苦言を呈した。

 ◇ ◇ ◇ ◇

 残念ながら、この日の青柳からは気迫が感じられなかった。ただ投げてるだけ。抑えても、打たれても淡々としていたし、特に打たれた時に『悔しい!』という感情を読み取ることができなかったのが、一番悲しかったかな。

 2試合連続の5失点。青柳には打たれたことよりも、打たれるまでの過程を反省してもらいたい。自身の持ち味は適度な荒れ球と大胆さだったはず。この日の投球は、低めを意識して丁寧に投げていたとも言えるけど、どちらかというと、きれいな形でアウトを稼ごうとしていたように映った。

 高低左右。ストライクゾーンの枠を自分で狭めてしまうのではなく、時に大胆な攻めで有効活用することが、今の青柳には必要だ。昔、巨人戦の後のカードで燃え尽き症候群みたいなことを言われたりしたけど、きょうはそんな感じに見えてしまったね。

 もっと闘志を前面に出して、打者に向かっていかないと。打者と勝負するっていう気持ちを持っていたから、ここまで10勝できていたはず。優勝争いを制するためには、もっともっと苦しく、厳しい局面が待っている。かわすのではなく、ぶつかっていくことの大事さを思い出してもらいたい。

 失点を重ねた中継ぎ陣にも言っておきたい。優勝するためには、先週の巨人3連戦のように、負け試合をいかに拾っていくかが重要になってくる。先発が崩れた流れを食い止める仕事の大きさを肝に銘じてほしい。

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