阪神・近本 5戦連続マルチ 七回レーザービームで追加点阻止
「阪神5-8中日」(8月31日、甲子園球場)
表情に無念さがにじんでいた。阪神は首位陥落し、48日ぶりとなった本拠地・甲子園での一戦。何とかしたかった。4打数2安打1打点、1四球で5試合連続マルチ安打と奮闘した近本だったが、敗戦という事実が喜びの感情を奪った。
好調の打撃で打線をけん引した。まずは、5点を追う三回2死一塁で投手強襲安打。得点にはつながらなかったが、8試合連続安打となる一打で好機を広げた。
「前のみんなが必死につないでくれましたし、チャンスだったので初球から思い切って打ちにいきました」
懸命につながれてきた思いに応えないわけにはいかない。5点を追いかける五回だ。3連打で1点を返し、無死満塁のチャンスで打席が巡ってきた。福谷の初球、高めに浮いた直球に反応。左前へはじき返す適時打で加勢すると、後続もつながり一気に試合を振り出しに戻した。
後半戦は62打数25安打の打率・403と絶好調。守備でも懸命なプレーを見せた。3点を奪われた直後の七回2死二塁。渡辺の中前打を素早く処理すると、二走・高橋周を本塁打で刺し、追加点を防いだ。
今季初の4連敗にも下を向いている暇はない。目の前の1戦を勝つために-。強い打球で、足で、守備で、近本は攻め続ける。
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