阪神・梅野 御礼打!五輪代表入り プロ入り後初選出「光栄、恥じないプレーを」
「阪神7-1巨人」(18日、甲子園球場)
NPBエンタープライズは18日、東京五輪の代表内定選手として選出されていた広島・会沢翼捕手(33)が左下腿(かたい)腓腹筋挫傷によって辞退し、代わって阪神・梅野隆太郎捕手(30)を内定選手として選出されたことを発表した。背番号は「7」。梅野は代表入りを喜び、自国開催の五輪での金メダル獲得へ活躍を誓った。
青い三塁ベースの右を執念の打球が抜けていく。1点を先制後の二回1死二塁。梅野が貴重な適時二塁打を放った。侍ジャパン追加招集“御礼打”だ。
「追い込まれていましたが、何とか食らいついて打つことができました。飛んだコースが良かったですが、追加点を取ることができて良かったです」
交流戦では打撃不振に陥ったが、リーグ戦が再開され、勝負強さが戻ってきた。得点圏打率・395はリーグトップ。貫禄の一打で存在感を示すと、西勇も好リードし、攻守で7連勝に貢献した。
「日の丸を背負って戦いたいという意思はずっとあった。どういう形であれ、こうやって選出されたのは非常にうれしく思います」
悲願の代表入りだ。憧れ続けた夢の舞台。30歳の誕生日だった17日に五輪の出場切符が届き、試合前練習後の会見では素直な喜びを語った。
日の丸に袖を通すのは、福岡大4年時の13年に大学日本代表に選出されて以来8年ぶり。プロでは初代表となり決意を新たにしている。「光栄ですし、それに恥じないプレーをしていかないといけない。いい緊張感とプレッシャーと戦いながら、自分らしさを出せるようにやっていきたい」。選ばれたからには、大暴れするつもりだ。金メダルと16年ぶりリーグ優勝へ、勝てる捕手の本領を発揮する。