阪神・アルカンタラ 最長7回3失点粘投、自己最速タイ155キロ
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「阪神3-7オリックス」(3日、甲子園球場)
汗びっしょりの阪神・アルカンタラは、がむしゃらに腕を振った。3-3の七回2死一、二塁。吉田正に対して3ボールからフルカウントとすると、勝負球はこん身の155キロだ。自己最速タイの剛速球で押し込み、三邪飛に打ち取った。来日最長となる7回を8安打3失点。5月16日・巨人戦(東京ドーム)以来の白星はお預けとなったが、先発の役割は果たした。
「今日は最低限の仕事ができたかな。最後のピンチの場面を粘ることができたのは良かったかなと思うよ」
序盤はパワーピッチで圧倒した。3-0の四回、杉本の左前適時打とT-岡田の左犠飛で2失点。五回には山崎福と福田の連打で同点とされた。過去2試合は六回に複数失点していたが、その壁を越えてみせた。
矢野監督は「やられるパターンとしては(ストライクに)そろえてしまう」と指摘しつつ、「最後はしっかり粘ってくれた」と一定の評価をした。昨季は韓国リーグで20勝。剛腕助っ人が本来の実力を発揮し始めた。