阪神・矢野監督 伝統の一戦2000試合目タクトへ決意「先輩が作った伝統受け継ぐ」

 TDもTGも2000試合。節目に立ち会う矢野監督は思い出を胸に未来を見据える
 05年9月 優勝カップを持って記念撮影する(左から)関本、矢野、藤川、福原
2枚

 阪神・矢野燿大監督(52)が10日、巨人との伝統の一戦が通算2000試合目を迎える節目を前に、伝統を受け継いでいく熱い思いを語った。9年連続で負け越している巨人相手に、今季はここまで3勝3敗のタイ。11日には中日戦も通算2000試合を迎える。2位・巨人に3・5ゲーム差をつけ、貯金14で迎えるメモリアルウイークで、さらなる首位固めといく。

 選手として1000試合出場を果たしたのも、1000安打を決めたのも巨人戦だった。節目の2000試合目を指揮官として迎える矢野監督が、伝統の一戦の重みをかみしめながら決意を語った。

 「いつもと違うというか、気持ちが入るというか。そういうふうに自然と戦う相手。オレらもOB、先輩が作ってくれた伝統というのは、しっかり受け継いでいかなあかん」

 自身の節目の記録達成など、さまざまなシーンが浮かぶ中で、最も印象に残る一戦として挙げたのは歓喜を迎えた試合だった。マジック1で迎えた2005年9月29日の甲子園。最後の打者・阿部を左飛に打ち取り、リーグ優勝を決めた瞬間は脳裏にしっかりと焼き付いている。

 「甲子園で巨人戦やったし。最後(投手が)久保田でレフトに飛んで優勝が決まったっていうのはすごく印象には残っている。一番となれば、その優勝した試合になるのかな」

 一方で悔しい思いも重ねてきた。主力として活躍した2000年代は互角以上に渡り合っていたものの、阪神に在籍した98~10年の対巨人通算成績は160勝167敗6分け。監督としても過去2年、18勝31敗と負け越し、宿敵の2年連続Vに“貢献”する形となっている。

 「キャッチャーやから、打たれたとか、やられたという印象もよく残っている。数字的に言えば、ジャイアンツの方が歴史的にも上にいかれているけど、だからこそ、オレらが勝つというのが阪神ファンの喜びでもある」

 03年は17勝10敗1分け、05年は14勝8敗。ともに巨人に勝ち越してリーグ制覇を果たした。ここまで3勝3敗。11日には中日戦も通算2000試合を迎える。中日からの交換トレードで阪神入りした矢野監督にとっては特別な6連戦だ。05年以来の歓喜へ向けて、勢いをさらに加速していく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス