阪神・チェン「援護のおかげ」「梅野のリードのおかげ」3497日ぶり日本球界勝利

阪神移籍後初勝利のウイニングボールを手に笑顔のチェン(撮影・飯室逸平)
力投するチェン(撮影・北村雅宏)
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 「中日2-6阪神」(29日、バンテリンドーム)

 首位を走る阪神がバンテリンドームでの連敗を「7」で止め、貯金を「10」に戻した。

 移籍後初登板初先発のチェンが6回5安打1失点と好投し、日本球界では中日時代の2011年10月2日・阪神戦(甲子園)以来、3497日ぶりの勝利。粘り強い投球で六回に犠飛で与えた1点のみに抑え、無四球4奪三振と古巣を斬った。

 「とてもうれしく思います。うれしい以外にはありません」。かつての本拠地で受けたヒーローインタビュー。喜びを口にした。古巣に対して「特に意識したことはありませんでしたが、なじみ深い球場でもありますし、遠ざかっている感もあったと思います」と心境を語った。

 6回5安打1失点。無四球の好投だが、「まだ、自分が改善していかないといけないところはたくさんある。立ち上がり、一回、二回とかあまり良くなかったんですけど、マルテや大山とか援護してくれたおかげで自分の投球に集中することができました」と序盤の打線の援護に感謝の思いを述べた。

 チームは2連敗中。バンテリンドームでは7連敗中だった。苦境の中で迎えた移籍後初先発。「チームの連勝、連敗というのは気にせずにマウンドに上がっていますし、本当にリュウ(梅野)のリードのおかげで自分のピッチングに集中することができたので、本当に感謝しています」。やはり、仲間への思いが口をついた。

 ヒーローインタビューの最後に日本語でのコメントを求められると笑顔。「久しぶりにナゴヤドームで投げることができました。すごいうれしいんですけど、名前が(バンテリンに)変わってるかもしれないですけど、僕のイメージはナゴヤドームなんですけど、ここで阪神ファンが来て応援してくれたことが自分は幸せなので、これから本当によろしくお願いします」と阪神のチェンとしてファンへ挨拶した。

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