阪神・ロハス“来日1号”右打席で左翼防球ネットへ弾丸ライナー

 「2軍練習試合、阪神7-6Honda鈴鹿」(24日、鳴尾浜球場)

 待望の一発が生まれた。阪神のメル・ロハス・ジュニア外野手(30)=前韓国・KT=が24日、鳴尾浜で行われたHonda鈴鹿との練習試合に「3番・左翼」で先発し、“来日1号”を放った。

 四回2死一塁。左腕に対して両打ちのロハスは右打席に立つと、1ボールから140キロ直球を振り抜いた。打球は弾丸ライナーで左翼防球ネットに突き刺さった。余韻に浸るようにゆっくりとダイヤモンド一周。本塁で島田の頭をポンッとたたき、喜びを分かち合った。

 「素直にうれしかった」と笑みを浮かべつつ、「ホームランを狙っていたわけではない。ボールを見ることと、強くたたこうと思っていた」と掲げていたテーマを体現できたことにうなずいた。

 三回2死でも右打席で左翼線に鋭い打球を放ち、全力疾走で二塁到達。左翼でも4度の守備機会を無難にこなし、「徐々に体はできているよ」と走攻守において問題なしだ。

 それでも報告を聞いた矢野監督は「今日打ったから、じゃあ明日上げますということには現状はならない」と慎重な姿勢。井上ヘッドコーチは最低でもあと1週間はファームで調整させる考えを示した。昨季韓国リーグで本塁打、打点の2冠に輝き、MVPを獲得した大物助っ人。来る日に備え、着々と準備を進めている。

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