【佐藤義則氏の眼】阪神・青柳 わずかに見えた悪癖を修正すれば大丈夫

 「練習試合、中日1-8阪神」(27日、Agreスタジアム北谷)

 阪神・青柳は、投げているボールだけを見ればすでに、昨シーズン中のものと変わらないと感じさせた。言い換えれば、順調だ。

 特に走者がいないところでは、ゆったりと、十分なバックスイングを取って投げられているから、制球にも不安がないし、何より直球の質に強さがある。

 ただし、これで仕上がったと思わず、この日の無失点という結果の中でも、細かな課題を見つけて、開幕までにつぶしていってほしい。

 具体的に言えば二回、走者を置いたところで高橋周にボールが続いた場面だ。当然、クイックモーションにはなるが、その中でもしっかりと腕を振るタイミングを保てなければ、ボールは抜け気味となるし、それを嫌がれば手先で引っかけていくことにもなる。

 このあたりが修正できれば、一人の走者からピンチを広げる確率を下げることができ、先発としてより計算できるようになる。

 3番手で登板した西純は、昨年、ファームで見た時より少し、力感に欠ける印象だ。制球重視なのだろうか、左足の着地がほんの少し早いように感じられ、それに連れて下半身が捕手方向を向くのも早くなる。当然、上半身の回転量が減るから、威力も伝わらない。重心が十分に下りてからの着地、をイメージすれば良くなるように感じた。

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