阪神・近本、大山の食事改善&体幹強化 仲林トレーナーが明かす進化の秘密

 今年、阪神の核を担うであろう近本光司外野手(26)、大山悠輔内野手(26)を陰で支える男がいる。こころ整骨院代表・仲林久善氏(35)だ。体のメンテナンスやフィジカル強化だけでなく、食生活についてもサポート。進化を続ける2人の体と向き合ってきた仲林氏が、近本のストイックさや大山の食に対する意識改革について明かし、秘める潜在能力を語った。

 猛虎の中核を担う選手会長と主将のタッグはすでに組まれていた。近本が大阪ガス時代から指導を受けていた「こころ整骨院」代表の仲林氏に、大山も一昨年オフから体のメンテナンスやトレーニングなどを依頼。きっかけは1年目を終えた近本が同級生の大山に声をかけたことだった。

 「体のバランスとか、食事などそういったことに興味を持ってくれた」と大山について明かした仲林氏。若き主砲の肉体改造がスタートした。

 体が資本となるプロ野球選手で最も変化したのは“食育”だった。同氏は「近本選手は元々、食事についてはストイックでやっていたので、微調整をするぐらいです」と話す。一方で「大山選手は、いいモノと悪いモノだったらいいモノをとってねという感じです」と良質な栄養補給が課題だったという。

 徐々に食事改善を行っていく中で、DNAや血液検査などで吸収率の高い食べ物を調査。「補食は大山選手にとって吸収率の高いピーナツにしたりとか、本人も食事に対してストイックにやってくれるようになった」と高い意識で取り組み、体重を変えることなく体がひと回り大きくなる成果が出た。さらに睡眠の取り方も変え、これが昨季、28本塁打という潜在能力の開花につながった。

 一方で近本のテーマは体幹強化。全試合に出場した昨シーズン、体の状態だけでなく、調子の波も大きかった。安定したパフォーマンスを続けるために求めたのが体を強くすることだった。

 「体が弱ければ故障につながりますし、バテる。基礎体力は体幹やエネルギーの使い方になってくる」と仲林氏は説明。体幹トレーニングを主とした練習メニューを組み、取り組んでいる。

 さらなる飛躍を目指す大山は今オフ、体幹に加えて、瞬発力と初動の速さの強化を自主トレで要望した。狙いはボールに対する反応速度や走塁、守備における1歩目の速さを生み出すため。砂浜を走るトレーニングも取り入れ「足場の悪い中で、どう切り返して動くのか。いかに予備動作をなくすのか。そこを反復してやっていました」と説明する。

 2人が虎の中心選手として昨季以上の成績を残せば、16年ぶりのV奪回へ大きく近づく。まだまだ発展途上にある2人をレベルアップさせ、歓喜の輪の中心にいることを願う仲林氏。そのための準備は着実に進んでいる。

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