阪神・西純 1軍キャンプ行くで!矢野監督が示唆「成長加速する可能性。見てみたい」
阪神の矢野燿大監督(51)が25日、19年度ドラフト1位・西純矢投手(19)を来春の1軍宜野座キャンプに抜てきする可能性を示唆した。西純はこの日、宮崎市内で初の契約更改を終え、1軍キャンプ参加へ意欲を示した。参戦中のみやざきフェニックス・リーグでも成長を見せており、来年2月は沖縄で奮投する姿が見られるかもしれない。
着実に進化を続けてきたエース候補。矢野監督がその姿を目に留めた。西純を来春1軍キャンプに招集するプランを明らかにした。
「西は1年間、ある程度(2軍で)投げられたんで。来年どれだけ飛躍していくか楽しみ。呼んでも支障がないかなと思っている。1軍を見て、成長のスピードも加速する可能性があると思うので。見てみたいと思っている」。2年目左腕・川原とともに宜野座組への抜てきを示唆した。
西純は1年目の今季は2軍で過ごした。ウエスタン・リーグでは11試合に登板して4勝3敗、防御率4・00。夏場に約1カ月間、フォームを矯正する時期もあったが、先発として経験を積んだ。
矢野監督も「1年目にしては順調に来た。(シーズンの)後半は内容も、ピッチングフォームもよくなってきた感じがあった」と及第点を与えた。
フェニックス・リーグでも3試合に登板し、19回で9失点ながら23三振を奪取。22日・楽天戦では自己最長の7回を投げて、6安打2失点で8三振を奪っている。まだ育成段階とはいえ、内容にも結果にも成長の跡が見える。指揮官は今後のためにも、1軍キャンプを経験させる価値があると判断したようだ。
西純は契約更改後に1軍キャンプ参加への思いを口にした。「学べることもすごく多いと思うので、連れて行ってもらえるように頑張りたいと思います」。同期のドラフト2位・井上は今季1軍昇格を果たし、プロ初安打も放った。“ライバル”に追いつき、追い越すためにオフの鍛錬を誓う。
矢野監督は取材中、秋季練習が行われているグラウンドに視線を送った。「来年は鳴尾浜で投げるより、こっちで投げたいだろうし、高いところを目指してやってほしいな」。沖縄から一気に駆け上がれ-。ドラ1への期待値は高い。