阪神ドラ1・佐藤、三種のグラブ用意 一塁用、三塁用、外野用“三刀流”で準備OK

 スポーツ用品大手のミズノから用具提供を受けることになった阪神ドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が14日、同社大阪本社で用具選定を行い、“三刀流グラブ”で臨むことが決まった。外野用と三塁用、そしてファーストミットをオーダー。バットは19年に新人王を獲得したヤクルト・村上モデルなどをベースに製作する方向だ。

 阪神入りへの態勢を整えるため、ミズノへ足を運んだ佐藤。約3時間半、担当者と自身の商売道具について話し合った。近大での本職は三塁だったが、2年生までは外野を経験していることもあり、矢野監督は外野での起用を示唆。内、外野を守れるように“三刀流グラブ”を準備する。

 「大学では途中からずっとサードをやっていましたけど、まずは試合に出たいという思いが強い。外野用とファーストミットも準備してもらいました。しっかりそれぞれのポジションの練習にも取り組んでいきたい」

 グラブにはこだわりがある。外野用はイチローモデルをベースにしたDeNA・梶谷モデルを選択。ミズノの担当者は「今年から採用している『5DNA』という、フィット感のあるものを気に入って選んでいただきました」と説明した。

 三塁用グラブは、大学時代から使用する楽天・藤田モデルで、ややサイズ感を大きくした。佐藤が「カブスのバイエス選手が好き」と話すことから、バイエスと同じブロンド色を基調としたものを作成。一塁用ミットはヤクルト・村上モデルがベースとなる。「軽さよりもしっかり重さを感じたい」という佐藤の要望を実現するために、同社は最適な革をセレクトする予定だ。

 バットはタイ・カッブ型に近いグリップを採用。ヘッドの部分をくり抜いたものを使う。「堂林選手と村上選手のバットがすごく手になじみました」。ヤクルト・村上が過去に使用した芯部分が太いバットと、これまでの自身のものと同じ長さ33・5インチ(約85センチ)を使う広島・堂林の両方をベースに“佐藤仕様”に仕上げていく。

 ミズノの久保田執行役員は「数年後には『佐藤モデル』と呼ばれるような商品を世に出せるような選手になっていただくことを期待しています」と願う。これからはミズノを背負って戦う立場。看板選手へと飛躍したい。

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