阪神・近本 打率3割&盗塁王へ再加速 11度目猛打賞で打率・293

 5回、二盗を決める近本
 試合前、外野ノックの飛球を追う近本
 5回、二盗を決める近本
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 「広島1-9阪神」(8日、マツダスタジアム)

 自身初の大台到達へ再加速した。阪神・近本が12打席ぶりの安打を含む3安打。打率・293とし、2年目での打率3割へ前進した。

 2試合連続、11打席連続無安打で迎えた第1打席。野村に対して初球からスイング。ファウルとなったが、不調でも持ち味の積極性を失っていなかった。

 カウント1-1からの3球目は空振り、4球目はファウル。徐々にタイミングを合わすと、5球目のスライダーを左前に運んだ。

 トップバッターとして常々「大切にしている」と話してきた1打席目に結果を残すと、直後に北條が先制2ランを放つ。最高の形で本塁を踏むと、吹っ切れた。

 五回2死は遊撃内野安打。完璧なスタートを切って23個目の二盗も決めた。2位の巨人・増田大とは5差。2年連続の盗塁王へ、まっしぐらだ。

 六回無死一、二塁は3安打目となる中前打。DeNA・梶谷の12度に次いで、リーグ2位タイとなる11度目の猛打賞もマークした。

 チームの勝利につながる打撃を重視しているが、打率3割は「意識していないと言えばウソになる」とも話してきた。残り26試合。価値ある安打を積み重ねた先に、新たな勲章が待っている。

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