【藤田平氏の眼】打てるボールに自然に反応できる阪神・小幡

 「広島9-3阪神」(7日、マツダスタジアム)

 阪神・小幡は初球から振っていけるようになっている。ファーストストライクから振れるということは、1軍レベルの投手に対してタイミングをつかめてきているということだ。

 彼の良さは甘いボールを見逃すことが少ない点。またボールを見て打つというより、打てるボールに対して自然に反応できるタイプ。これができるバッターは成長が早い。元々、守備は良いものを持っている。バッティングに関してもセンスの良さを感じる。

 今シーズンは残り27試合。今後、必要なことは場数を踏んでいくこと。その中で状況判断や相手バッテリーとの駆け引きを覚えていくことが大事となってくる。経験を積んで、来年の飛躍につなげなければいけない。

 元々、糸原が故障したことでチャンスをもらった選手。この世界では、そういった“幸運”から結果を出せる選手が、長くレギュラーとして活躍していける傾向がある。そうなる可能性を小幡も秘めている。

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