阪神・大山 キング弾!岡本の前で並んだ24号 8・19以来の4番で一撃

 7回、高山の安打で、二塁から本塁へ激走する大山。奥は本塁打王争いのライバル・岡本
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 「阪神6-1巨人」(5日、甲子園球場)

 見たか、これが猛虎の4番や。阪神・大山のすさまじい打球音と我慢しきれなかった大歓声が白球の行方を告げる。試合を決め、本塁打リーグトップの巨人・岡本に目の前で並ぶバックスクリーンへの24号2ラン。淡々とベースを周回する大山の姿に貫禄が漂う。

 1-1の五回、2死一塁。巨人・桜井が投じた2ボールからの3球目、狙い澄ましたようにファーストストライクの143キロ直球を強振した。打球は長い滞空時間を経て中堅後方へと沈んだ。

 「甘いボールだったので、それをしっかり自分のタイミングで振り抜けたことが良かったですし、一発で仕留められたっていうのが、すごく大きかった」

 首位・巨人との4連戦の最終戦で見せた豪快な一発で、賞金100万円をゲット。球団では1986年のバース以来、34年ぶり、日本選手では84年の掛布雅之以来、36年ぶりとなる本塁打王の座も見えてきた。

 ただ、大山が求めるのはチームの勝利だ。「みなさん(本塁打の)数を言いますけど、目の前の試合がどうだってところなので。終わったときに、どうだったかというところ。まずは目の前の試合です」と目の前の打席に集中し、先のことは見過ぎない。

 不振のサンズ、ボーアの両助っ人がスタメンから外れ、8月19日・巨人戦以来の4番に座った大山。今季初の和製打線で臨んだ「伝統の一戦」で、主砲としての役割をしっかりと果たした。先頭で迎えた四回には左前打で出塁し、同点を演出。七回、無死一塁では左翼前に運んだ。4打数3安打2打点。今季7度目の猛打賞で打線をけん引した。

 1日から観客動員が約2万人に増えた甲子園。打席に立つ際には名前の入った赤いフェースタオルがスタンドに揺れる。「ファンのためにも、何とか頑張りたいと思っているので、もっともっとタオルが増えるように頑張りたい」。チームの勝利、本塁打王獲得へ。大山は一心不乱に戦い続ける。

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