阪神・サンズ あるぞ本塁打王!虎単独トップ18号、86年バース以来見えた!
「阪神4-0広島」(11日、甲子園球場)
勢いはとどまることを知らない。阪神・サンズが球団34年ぶりとなるホームランキングのタイトルを視界に捉えた。六回先頭で迎えた第3打席。菊池保がフルカウントから投じたスライダーをすくい上げた。
「あのカウントからは厳しいコースには投げにくいと思っていたんだ。真ん中に来たスライダーをうまく打てたね」
この読みの鋭さこそが、好成績を残しているゆえんだ。会心の当たりはバックスクリーン左の中段まで飛ぶ特大ソロ。今季3度目となる「ユニチャーム バックスクリーン賞」の賞金100万円ゲットはならず、「狙っていたけど、ちょっとそれちゃったね(笑)。もちろんジョークだよ」と笑わせた。
巨人・岡本に1本差に迫る18号ソロ。広い甲子園を本拠地とする阪神選手の本塁打王となれば、1986年のバース以来、34年ぶり。来日1年目での獲得となれば、球団史上初となり、バースですら成し得ていない快挙となる。
この日は3度目となる猛打賞もマークして、打率も・301と大台に乗った。そして、2打点を挙げて53打点とし、こちらもトップの岡本に3点差まで迫っている。
「タイトルを取れたらうれしいけど、ホームランよりも、打点の方がよりチームのためになる。一発を狙うよりも、今のスタイルを変えずにいきたい」。9月に入って打率・417、6本塁打、12打点と大当たり。この勢いなら“サンズ、サン割、サン十本”も夢ではない。