【小山正明氏の眼】阪神・西勇は投手の手本最高の教材
「阪神4-0広島」(11日、甲子園球場)
阪神・西勇の完封勝利は、ピッチャーの手本と言える内容だった。この数試合の登板の中ではボールのキレが一番良かったということもあるが、見ていて本当に楽しく、面白いものだった。
その要因はボールが高めに来ることなく、低めに集まっていたことと、両サイドへのコントロールが抜群に良かったところだ。そういった技術があるからこそ、例えば150キロを超えるような直球を投げなくてもバッターを抑えられる。これぞピッチングというものを見せてくれた。
巨人の菅野と並び、セ・リーグを代表するピッチャーであると言えるし、同時に阪神においても最高のサンプルであり教材となる。まだまだ発展途上の若いピッチャーが多いチームにあって、西勇のピッチングというものは非常に勉強になるはずだ。練習を含めて、いろいろなことを学び、盗んでいくことでチーム力の向上につなげてもらいたい。