阪神・小幡、好守連発 プロ初失策翌日に燃えた!19歳大ハッスル
「阪神2-3ヤクルト」(2日、甲子園球場)
黒土の甲子園でひたむきに白球を追いかけ続けた。泥だらけのユニホームが全力プレーを物語っていた。7試合連続で二塁スタメン出場中の阪神・小幡が先発のガルシアを救う好守を連発した。
「自分は守備で信頼を得なければいけない選手なので、取るべきアウトを確実に取ることができるように、もっと練習します」
2点ビハインドの四回1死一塁、中村が放った鋭いライナー性の打球が二遊間を襲った。しかし、小幡が目いっぱい体を伸ばしてダイビングキャッチ。真っ白なユニホームが一瞬で黒土まみれになったが、マウンドのガルシアも、矢野監督もファインプレーに拍手を送った。
前夜は悔しいプレーがあった。エスコバーの打球をファンブル。一塁へ送球したが、間に合わずプロ初失策が記録された。ただ、矢野監督からは「失敗を怖がらずにいってくれたら」と若手らしく、積極的な守備を貫くことを求められた。
ダイビングキャッチからリズムに乗った小幡は五回にも魅せる。2死走者なしから山田哲の打球がこれまた二遊間方向へ。体勢を崩されながらも逆シングルで捕球すると、すぐさま反転して一塁に送球。ワンバウンドをボーアがすくい上げて間一髪でアウトとし、球場全体が沸き返った。
本職は遊撃手だが、二塁での出場が続く。それでも、現役時代にゴールデングラブ賞を4年連続で獲得した平田2軍監督は「はじいての失策もあるけど、小幡は難しいかなという打球にも追いつけるからね」と小幡の1年目から守備範囲の広さを評価していた。
この日の二つの好捕は、まさにそういったプレーだったに違いない。それでも小幡は九回の守備を指し「併殺を取り損ねそうになった場面もありましたし」と反省。さらなる高みを目指し、まだまだスキルを高めていく。
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