阪神・ボーア 浜風切り裂いた10号2ラン 遥人を強力援護

 「阪神5-1中日」(25日、甲子園球場)

 この男、ファンを喜ばせるツボを心得ている。豪快なスイングから放たれた打球が、強烈に吹きつける浜風を切り裂く。聖地に響く虎党の大歓声をバックに、スタンドインを確信した阪神・ボーアがゆっくりと走りだした。

 六回1死一塁。左腕・小笠原が投じた初球、高めに浮いた直球を見逃さなかった。右中間席へ楽々と飛び込むダメ押し2ランは今季10号。助っ人では中日・ビシエド(12本)に次ぐ2人目の2桁弾だ。

 「今日は地元のファンの前でプレーできるというのが心地よくて、すごくうれしかった。ファンが求めているのはホームランだと思うから、期待に応えることができたね」

 ベンチに戻ったB砲は仲間にファイアボールをお見舞いし、最後はカメラに向かって豪快にもう一発…と見せかけて小さくポーズ。“笑いのツボ”もしっかり押さえていた。

 「もっとあんなホームランを見たいね」と目を細めた矢野監督。「初球を仕留めたことに価値がある。どんどん振っていくことが相手の怖さにつながるからね」と積極的な打撃をこれからも期待する。

 「チームの勝利には関係ないこと。(自分の)10本目とかは意識していないよ。この勝利をきっかけにみんなでよりいい野球ができれば」とボーア。フォア・ザ・チームのコメントも実に心得ている。

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