阪神・ボーア怪力打ァ!2戦連続バット折りタイムリー でも…八回チャンス凡退
「阪神2-2広島」(16日、京セラドーム大阪)
喜びと悔しさ、どちらの感情も見えた一日だった。阪神のボーアが4打数1安打1打点。初回に貴重な適時打は放ったものの、終盤に訪れた絶好の勝ち越し機では凡退。連夜のお立ち台とはならなかった。
笑顔が見えたのは初回。この日も驚異の怪力を見せつける。無死満塁から大山の併殺打の間に1点先制。何としても、もう1点が欲しい2死三塁で第1打席が回る。
カウント1-1から遠藤が投じた外角低めのチェンジアップにうまく反応。腕を目いっぱい伸ばし、白球を捉えたがバットは粉砕。それでも自慢のパワーで右前に運び、前夜の第2打席に続きバットを折りながらの適時打となった。
貴重な2点目を奪うタイムリーを放ったボーアは一塁ベース上でガッツポーズ。「先制した後でもう1点欲しい場面だったから、追加点を取ることができて良かった」とベンチに向かって折れたバットを得意げに見せた。
前日は3打席連続適時打と大暴れ。約1カ月ぶりの猛打賞もマークしていた。15日から打撃フォームをオープンスタンスに変えた効果はてきめん。この日も勢いそのままに適時打を放ち、8月に入り心配されていた打撃状態は復調の気配が漂っている。
ただ、同点に追いつかれた八回は悔しい結果に終わる。大山が申告敬遠で歩かされ2死一、二塁と勝ち越しのチャンスで迎えた第4打席。左腕・塹江が投じた1ストライクからのスライダーを打ち損じ中飛。一塁ベース付近で天を仰いだ。
この日は、サンズ、大山が無安打。そうなるとやはりボーアにかかる期待は膨らむ。適時打1本では満足しない。18日からは敵地での巨人3連戦。チームを勝利に導く一打、さらには7月28日・ヤクルト戦(神宮)以来の一発をファンは期待している。
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