【中田良弘氏の眼】阪神 捕手は梅野を固定して

 「ヤクルト3-1阪神」(25日、神宮球場)

 阪神にとっては痛いサヨナラ負けだった。最後の本塁打は相手を褒めるべきだと思うが、痛かったのは九回1死から渡辺に出した四球だ。確実にアウトにしたかった打者だけに、カウント1-1から3つ続けてボールの四球はもったいない。球児自身もしまったと思ったはずで、結果的にこの四球がサヨナラ本塁打につながってしまった。

 ただ、そんな中でも梅野の存在がひときわ目立った試合だった。今季初先発の秋山に対して、変化球を有効に使う好リード。2人の息もぴったり合っていた。打つ方でも八回に先制の本塁打を放ったが、正捕手は俺だという意地の一発だった。

 開幕からチームは、梅野、原口、坂本の併用で捕手を起用しているが、個人的には固定した方がいいと思っている。先発陣もそうだが、救援陣も毎日捕手が替わるのは投げにくい。毎日同じ捕手ならば、自分の特徴を理解してもらっているので投げやすいものだ。

 3人の中ではやはり総合的に見ても梅野が一番だろう。昨季は正捕手として本塁打、打率、打点などいずれもキャリアハイの成績を収め、2年連続のゴールデングラブ賞。今の梅野は選手としてまさに伸び盛りの最中だけに、どんどん使ってあげた方がいいだろう。

 これだけ頑張っているのに試合に使われないと、「信用されていないのか」と考えてしまうもの。昔から強いチームは、捕手が固定されている。これからは梅野を使い続けてもらいたい。

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