阪神・青柳 1勝!虎投一番乗り 圧巻6回0/3を1安打0封

 青柳は6回を投げ終え無失点で笑顔
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 「ヤクルト1-4阪神」(23日、神宮球場)

 ベンチに歓喜の輪が広がると、阪神の青柳はにっこり笑った。心優しき男は逆境にめっぽう強い。まさかの開幕3連敗で迎えたマウンドで6回0/3を1安打無失点の快投。ツバメ軍団をねじ伏せ、チームに今季初白星を運んだ。

 「連敗中だということは少しは頭にありましたけど、そんなに意識することなく、自分の投球さえすれば勝てると思っていました」

 序盤から飛ばした。得意のツーシームを軸にスライダー、新球のシンカー、カットボールをミックス。昨季37打数無安打のバットで今季初打席初安打を放つと、四回まで圧巻のノーヒットに抑えた。

 昨季被打率・332と苦手にした左打者封じが勝因だ。同12打数5安打3本塁打の村上を四回、3球三振に。「抜けたカットボールがいいボールになりました」。この日は左打者を10打数1安打に封じた。

 球界屈指の漫画好きは、昨オフに2冊の名作と出会った。1冊目は主人公のヤンキーが国家権力に立ち向かう「蟻の王」。激しいサバイバルバトルに夢中になり、闘争心をかき立てられた。もう一つはJリーグのユースチームを描いた「アオアシ」。中学3年の主人公が日本サッカーに革命を起こすストーリーに刺激を受け「面白いですよ」と推薦した。

 ヤクルトとは縁が深い。母・利香さんは元ヤクルトレディー。幼少期は牛乳が苦手で「ジョアを飲んでカルシウムをとっていました」と笑う。野球を始めた頃、好きな投手はアンダースローのヤクルト・高津監督。憧れの人の前で持ち味を存分に披露した。

 七回は先頭の青木に死球を与えて途中降板になったが「僕の苦手な左バッターが多かった。監督の良い判断だったと思います」と素直に感謝した。開幕前から「今年は13勝すると決まっている」と公言してきた。進化した姿で白星を積み重ねていく。

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