阪神・青柳晃洋投手（２６）が、連敗ストッパーとして２３日のヤクルト戦（神宮）に先発する。チームは開幕から３連敗を喫し、今季初勝利を託されたバトン。先発投手の柱を担う男が２２日、神宮での投手指名練習に参加し、二つの新球を武器にツバメ斬りを誓った。

　「３連敗中ということは気にせずに。自分にとっては開幕戦。去年のオフからやってきたことを信じたい」

　思わぬ形での今季初登板。青柳は重圧をはねのけるように、自然体で臨む覚悟を口にした。「打たせて取るスタイル。ストライク先行を意識し、とにかく自分の投球をするだけ」。開幕から３戦１３得点の強力打線が相手だが、昨季からの進化、変化が自信になる。

　苦手にした左打者対策としてカットボール、シンカーを習得した。“開幕リハ”となった３月２２日の練習試合・ヤクルト戦では、４回２安打無失点。昨季３本塁打を浴びるなど、被打率・４１７と苦にした村上を２打数無安打と完璧に封じた。

　「いい左打者も多いので注意して投げたい」。練習試合の結果に慢心はない。それでも帝京大の同級生・塩見との対戦には「すごく楽しみですし、打ち取りたい」とライバル心をのぞかせる。今後は６連戦が続くタイトな日程。火曜日のマウンドを託された男が、まずは今季初勝利をチームに届ける。