阪神 無観客でも「矢野ガッツ」 3・20開幕まで「勝笑Time!」精神貫く

笑顔を見せる矢野監督(撮影・田中太一)
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 阪神の矢野燿大監督(51)が28日、コロナウイルスの感染拡大の影響で、無観客開催となったオープン戦でも今季のスローガンのような「It’s 勝笑 Time!」精神で臨むことを明かした。ファンがいなくてもガッツポーズなどで楽しむ姿勢を貫き、開幕後に楽しんでもらえる準備に取りかかる。

 誰よりもファンを思うだけに、声のトーンを落とした。矢野監督がオープン戦の無観客開催に初めて言及。「やっぱり、お客さんがいないというのは寂しい」と残念がった。

 それでもシーズンでファンと喜ぶという目的は変わらない。無観客のオープン戦でもスローガンのような“ショータイム”を実践する。

 「ガッツポーズとか、その時に応じながらみんなでね。ずっと言っているように、楽しむということは大事にしているし。お客さんがいないというのを、どうするかというのは俺ら次第なんで」

 打者が打てば騒ぎ、投手が抑えれば喜ぶ。「矢野ガッツ」も繰り出す。昨季同様の戦い方でムードを盛り上げ、開幕後にファンと戦う準備を整える。

 ソフトバンク・松田宣が、無観客のオープン戦でも、本塁打を放った後に行うパフォーマンス「熱男!」を継続するとの報道も目にしたという。

 「そういう気持ちで臨むのは、プロとして大事な部分だと思う」。改めて自チームの選手にも、マイナスに捉えてしまいそうな状況を、プラスに捉えることの重要性を説いた。

 「(無観客だと)ファンがいてくれるありがたさというのも十分に感じられる。『ファンがいてのプロ野球なんだな』というのを理解するために、いい経験になると思う」。スタンドが大きく揺れる光景を思い描き、高いモチベーションでプレーする選手の姿を期待した。

 この日はキャンプ後、初めて甲子園で練習。ブルペン、打撃ケージ裏で選手の動きを確認した。「どんどんと(シーズンが)近づいてくるというか、実感も湧いてくる」。開幕は3月20日・ヤクルト戦(神宮)。ファンと再会する3週間後まで、気持ちは切らさない。

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