阪神・近本 弾丸2ラン!軽く振って上段ズドン「もうちょっとで何かがつかめそう」

 6回、右越えに2ランを放つ近本。右奥は高山
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 「練習試合、阪神4-8日本ハム」(9日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 豪快アーチだ。阪神・近本光司外野手(25)が9日、日本ハムとの練習試合で、右翼席に勝負強さを見せつける2ランを放った。真価の問われるプロ2年目を迎えた男。さらなる成長を求め、貪欲にシーズン開幕へ向けて調整を進める。

 すさまじかった。近本のフルスイングから放たれた弾丸ライナーは、一直線に右翼席へ突き刺さった。“今キャンプ1号”となる2ラン。あまりの完璧な激打に一瞬、超満員で埋め尽くされた観客席は静寂に包まれ、その後に大歓声と拍手が湧き起こった。

 7点を追う六回。1死二塁で打席を迎えた。圧巻の一撃は鈴木遼が投じた1ストライクからの2球目だ。「初球、アウトコースいっぱいにストライクを取られたので。次、来るなら内の真っすぐか変化球かと思っていた」と読み通り、内角への121キロスライダーを鋭く振り抜くと、今季対外試合2戦目で初の一発となった。

 昨秋キャンプでは強く振ることをテーマにしていた。だが、今春は剛から柔へと考えを一変した。「力を入れて振るというのは難しい。最近は力を入れないで打ってみようと思って、軽く振っているんですけど。その感じが今のところ、もうちょっとで何かがつかめそうな段階。スムーズにバットが出るという感覚です」と手応えを感じつつある。

 足だけでなく、力強い打撃でも存在感を示す近本。矢野監督は「ああいう打球を打っても特別どうこう何もないけどね」とサラリ。それでも「一発で仕留めたというのは価値がある」と勝負強さを高く評価した。

 理想の打撃への探求心は計り知れない。練習で導入しているバットのグリップにスイング軌道を測る機器を試合でも装着。ベンチとバッターボックスとの距離が遠く、結果的に計測できなかったが、高い向上心を示した。

 2年目もやることは変わらない。自分の仕事を全うするだけだ。猛虎の韋駄天(いだてん)が、2020年も全力プレーで虎ファンを酔わせる。

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