阪神ガンケル 虎の精密機械や!直球ストライク80%超え 矢野監督も「すごいな」

 投球を終え、矢野監督(右から2人目)らと話をするガンケル
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 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 虎の精密機械や!!阪神の新助っ人、ジョー・ガンケル投手(28)=前マーリンズ傘下3A=が2日、今キャンプ初めてブルペンに入った。捕手を座らせ、変化球を交えて44球。“初日”にして、直球のストライク率は驚異の80%超えだ。熱視線を送った矢野監督も絶賛。低めに集める制球力、仕上がり具合、アピール姿勢に太鼓判を押す。ジャパニーズ・ドリームの予感が漂う。

 スリークオーター気味な腕の位置から、ハイテンポにミット音が室内で響く。審判のストライクコールがやまない。最後の1球を投げ終えたガンケルに、観客席を埋め尽くすファンの拍手が注がれた。ベールを脱いだメジャー未登板の秘密兵器。大化けの予感漂う。

 「素直に楽しかったよ。アメリカで(キャンプを)ファンが見ることがあまりなかったから、少し緊張した。いい意味で後押しされたというのもあるね」

 練習後、真面目な助っ人に笑みがこぼれる。「自分のできることを監督、コーチに見せること」をテーマにした投球。来日前にブルペンに入るなど、準備万端で沖縄入りだ。矢野監督も真後ろから見守る絶好のアピール機会。44球中、直球は21球。球審は17球、ストライクをコールした。

 直球のストライク率は80・9%だ。まだ2月2日、来日したばかりの助っ人ということも踏まえ、驚くべき数字といえる。投球法は高低、内外にゾーンを4分割するイメージ。加えてスライダー、ツーシーム、スプリット、シンカーの変化球も、高めに浮くことすらなかった。矢野監督は投げ終えた助っ人に駆け寄り、何度も肩を抱くようにして賛辞を贈った。

 「ガンケルにはビックリしたよ。初日で、すごいなという印象やね」。まずは仕上がりに驚き、受けた原口との会話を聞き、感服した。「すごく考えている。クレバーな部分を感じ取れたよ。ハングリー精神もある。実際に生で見ると、いいなというね」。持ち味、完成度、姿勢…。全てに花マル評価だった。

 メジャー未登板。ガンケルには「助っ人」の意識もない。「日本の選手の姿を見ると、自分も頑張らないといけない。追い付こうという気持ち。いい意味で競争ができているかな」。196センチの体を正し、丁寧に質問に答える。日本野球を学び、日本での活躍を夢見る28歳。ジャパニーズ・ドリームの扉を開く。

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