阪神・矢野監督さあ「日本一キャンプ」35分間訓示「チャレンジ大歓迎、失敗大歓迎」

 阪神・矢野燿大監督(51)が1月31日、コーチ陣らとともに1軍キャンプ地の沖縄に入った。夕刻には読谷村内のチーム宿舎で行われた全体ミーティングに出席。1時間のミーティングのうち、矢野監督は用意した映像の7分間を含む35分間をかけて選手へ訓示を行った。「日本一になるためのキャンプにします」と力強く言い切った。

 希望に満ちあふれた表情で語り掛けた。就任2年目のキャンプイン前日。矢野監督が選手、スタッフ全員の前で、はっきりと目標を口にした。

 「日本一になるためのキャンプにします」

 1時間に及んだ全体ミーティング。指揮官はそのうち35分間で、思いの丈をぶつけた。

 強調したポイントは、なりたい自分をイメージすること。「どれだけ思いを強くできるか。言葉で言えば、『できたらいいな』では、できにくい。『俺はやる』と決めた瞬間からそこに近づいていけると思う。その自分をイメージして日々過ごすことで、俺は日本一になっていると思う」。著名人などの言葉などをまとめた約7分間の映像も交えて、選手の気持ちを鼓舞した。

 思い描いた理想を実現するカギとして、昨秋キャンプのテーマでもあった「チャレンジ」を掲げた。

 「チャレンジ大歓迎、失敗大歓迎。どんどんいい失敗して、いいチャレンジして。だって、俺らチャレンジせな、うまなれへんから」。選手だけではなく、昨秋のキャンプでMVPに挙げたコーチ陣にも奮起を促した。「ワクワクする方を選んでやっていく」と選手を鼓舞するような練習メニューを期待した。

 ミーティング後、選手に思いは伝わっていた。新外国人のボーアは「すごくエネルギーを感じたし、情熱が感じられた。ついていきたいと思った」。サンズも「すごく考えているし、すごく参考になった。一緒に優勝できたら」と感銘を受けた様子だった。

 2月1日、全員で同じ方向を向いてスタートを切る。「日本一というところには俺が導いていくもの」。熱く、明るく、前向きに。矢野監督はスタイルを貫き、頂点への先導役となる。

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