谷本球団本部長「現役へのこだわり強かった」 引退勧告も鳥谷との会談物別れ

試合前、フリー打撃を行う阪神・鳥谷敬=甲子園(撮影・高部洋祐)
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 プロ野球・阪神の谷本球団本部長(54)が31日、29日に行った鳥谷敬内野手(38)の去就に関する会談が、物別れに終わっていたことを明かした。鳥谷の現役へのこだわりが強く、流出する可能性が高まった。

 谷本球団本部長は鳥谷がこの日の練習後に「タイガースでユニホームを着てやるというのは今シーズンで最後」と自身の去就について発言したことを受けて対応。会談の内容などを明かした。

 「『できれば、タイガースのユニホームを着たスターのままで』という話はさせていただいたんですが、彼の現役へのこだわりがかなり強かったので。今のところ悩んでいる、と。静観したいと思います」。球団としては引退後のポストなどを話し合う準備があったというが、鳥谷の現役へのこだわりが強く、そこまで至らなかったという。

 「後進に道を譲ってほしいという話はさせてもらいました。彼を見送るにふさわしい試合をできたらいいな、という話もさせていただきました。あの時点では、現役へのこだわりが強かったので。簡単に言うと物別れに終わっているのが実情でして…」と続けた。

 また、鳥谷が「引退してくれないか」と告げられたことを明かしたことについては、「要約して言うと、そういうことになるのかもしれないですけどね。今、現役選手でばりばりやっている中でそういう話をさせてもらうのは、失礼かも分からない。彼にはそう聞こえたということで反省もありますけど、こちらとしては誠心誠意、『阪神タイガースのスターとして現役生活を終えてもらえないか』という話をしました」とした。

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