大山 執念のV撃!不動の4番が延長十一回4時間半の死闘にケリ

 延長11回、中前に決勝打を放ち、雄たけびを上げる大山
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 「巨人2-3阪神」(27日、東京ドーム)

 一塁ベース上からベンチに向け、自然と右拳を突き刺した。笑みがこぼれる。視線の先にナインのお祭り騒ぎが見える。延長十一回、4時間37分の死闘。決めたのは阪神の大山だ。チーム単独トップとなる8度目の決勝打。激戦に4番が終止符を打った。矢野監督と2人、約束の一打でもある。

 「全員でピンチを守って、一人、一人がつないで回してくれた。なんとか応えたかった」。高山のビッグプレーがチームを救い、続く十一回だ。2死三塁で巡った打席。1ボールから2球目、積極的に打って出た。バットの先で捉えた打球は、しぶとく中前で弾む。執念が生んだ一打だ。

 開幕94試合目、4番は唯一不動の打順だ。「アイツとは約束してる」。指揮官が試合後に明かした。「姿勢だけはしっかりな、と。結果は出ちゃうけど、4番の姿勢は頑張ってくれている」。打点を挙げた試合は23勝10敗、4分け。勝敗を背負う宿命を託す。苦しみに耐え、生み出した一打に「こういうヒットでまた、成長していってほしい」と願った。

 まだ24歳。可能性は、伸びしろは無限大だ。「4番だからとかじゃなく、僕には試合に出る責任がある。大事な所で打ててよかったです」。そのバットは勝敗を白にも、黒にも変える。だからこそ、チームの思いを背負って戦う。残り49試合も4番は大山。きょうも勝つために打席に立つ。

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