阪神が連敗を4で止め3位タイ スタメン落ちの近本&糸原で勝ち越し点

連敗を止め、笑顔でハイタッチを交わす近本(中央)ら阪神ナイン
3枚

 「DeNA3-4阪神」(3日、横浜スタジアム)

 阪神が延長戦を制し、逆転勝ちで連敗を4で止めた。リーグ戦再開後、初勝利で再び3位タイに並んだ。スタメン落ちした近本が殊勲打。糸原の右犠飛が決勝打になった。ルーキーが打って、走って連敗脱出に貢献した。

 試合は今季12度目となった延長十一回、先頭で打席に立った近本が左中間を破る。さらに、中堅・桑原がファンブルする間に一気に三塁へ。俊足で無死三塁を作ると、続く糸原の打席。右翼前のライナー性の打球で迷わずスタート。捕手のタッチより一足早く滑り込み、勝ち越しのホームを踏んだ。延長戦はこれで5勝3敗4分けとなった。

 殊勲の近本は「先頭だったんでつないでいこうと思っていた。勝ちにつながるバッティングをしたかった」と話し、本塁突入は「藤本コーチから『イケ、イケ』と言われたんで。最高でした」と喜んだ。

 試合前まで22イニング連続無得点中の打線。矢野監督はこの一戦を前に大きな決断を下した。4月20日の巨人戦(甲子園)から、1番に固定していた近本をスタメンから外し、「1番・二塁」に上本を起用。加えて前日までのオーダーから糸原、高山、木浪の4人を入れ替え、対浜口用に右打者7人を並べた。

 だが、浜口から奪った得点は初回、糸井の5号ソロで奪った1点。5回で降板した左腕に対し、わずか2安打と苦しめられた。同点で迎えた二回には、浜口の制球が安定しない隙をつき、2四球で1死一、二塁の好機を作ったが…。江越が空振り三振、ガルシアが一ゴロに倒れた。

 それでも2点差で迎えた八回、2死一、二塁から糸井の中前適時打で1点差に迫ると、続く大山の右前適時打で同点に追い付いた。「数すくないチャンスの場面だったので、ここしかないという気持ちで打席に立ちました。同点に追い付く1本になってくれてよかった」。4番の“意地打”で執念を見せたが、連敗を止めることはできなかった。

 先発のガルシアは6回3安打ながら3失点(自責2)。1点差で迎えた六回には、先頭・ソトの遊ゴロを北條が一塁に悪送球。ここから筒香の右犠飛で痛恨の3点目を失った。これでチーム失策数は68。両リーグワーストで、トップの中日と40近くの差がある。失策が失点に直結するなど、チームとして悪循環が続いている。それでも執念でつかんだ1勝。再浮上のきっかけにしたい。

 最後はドリスが自らの悪送球などで無死一、三塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜けリーグトップタイの15セーブ目。4日の第3戦はメッセンジャーが先発する予定。開幕投手も務めたエースで連勝、5割復帰を狙う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス