矢野監督 公開説教!ドラ3木浪の消極走塁に怒り 攻守にミス連発…6連敗で貯金0

 8回の攻撃中、ベンチへ下げた木浪(右)に厳しい口調で話す
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 「交流戦、阪神2-3楽天」(20日、甲子園球場)

 阪神がまたもや逆転負けで接戦を落とした。1分けを挟み、2年ぶりの6連敗。拙攻拙守で貯金はついにゼロとなった。2点リードの五回、無死からの2連続失策で同点とされ、攻撃でも五回以降は拙走もあり無得点に抑え込まれた。きょう21日からは本拠地で交流戦最終カードの西武3連戦。そろそろ目を覚ましてくれ!

 トンネルの出口が遠い。ミスが重なり、勝機を手放した。フラストレーションがたまる展開で、今季ワーストの6連敗。交流戦15年目にして球団としては初の屈辱だった。試合中、矢野監督も珍しく怒りをあらわにした。

 1点を追う八回無死一、三塁。近本が高いバウンドの三塁ゴロを放ったが、三走・木浪がスタートを切れない。木浪の足とタイミングを考えれば、セーフになる可能性は十分にあった。直後、指揮官は一塁ベンチで眉間にしわを寄せていた。

 続く糸原のカウントが1-1になった時に木浪へ代走・江越を起用。ベンチに下がった木浪を呼ぶと、形相を変えて指導した。

 「あの打球でね。もちろんホームに行けるプレーだしね。これは俺らの指導のね。また勉強というか、そういうのもある」

 後続は凡退。結果的に無死一、三塁から同点にも追いつけず、勝敗を左右するミスとなってしまった。

 もちろん、敗戦は木浪だけの責任ではない。守備でも勝敗を左右するミスがあった。2点リードの五回。一塁・原口が先頭ウィーラーの跳ねたゴロに前進し、ショートバウンドで捕球を試みたが後逸してしまった。

 悪循環は続く。近本が辰己の左中間へのフライに追いついて、グラブに当てながら落球。想定外の連続失策。好投を続けていた先発・高橋遥の足を引っ張り、茂木の2点適時打で同点に追いつかれてしまった。

 失策数は12球団ワーストの64。143試合で130個ペースで、最下位だった00年(101個)以来の3桁超えペースとなっている。

 苦しい状況は続くが、まだ成長過程のチーム。指揮官は下を向かず、次戦へ目線を向けた。

 「いつも同じことになっちゃうけど、これは返ってこないんでね。今後、どうしていくか。そこをしっかり考えていきます」

 最大6あった貯金は5月20日以来のゼロとなった。交流戦2年連続の負け越しが決まり、広島と並んで最下位に転落した。それでもまだ勝率5割で3位。足元を見つめ直す敗戦にしたい。

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