原口 絶好機で登場も空振り三振 復活劇に連日の大歓声
3枚
「交流戦、ロッテ-阪神」(5日、ZOZOマリンスタジアム)
大腸がんから完全復活を果たした、阪神の原口文仁捕手(27)が五回、同点機に代打で登場。球場は最高潮に盛り上がり、大歓声で迎えられた。
1点を追う五回だった。先頭のマルテが遊撃への内野安打で出塁すると、その後1死一、三塁となった。ここで矢野監督から、代打・原口を送り出す。球場は大歓声に包まれた。初球をフルスイングで空振り、2球目は見逃しストライク。2球で追い込まれるが、冷静にボールを見極めた。そして5球目だった。変化球にバットは空を切ったが、大きな拍手が送られた。
原口は4日の同戦で、1軍復帰。293日ぶりに1軍の打席へと向かった。原口の応援タオルを掲げ、スタンドには涙を流すファンもいた。そんな温かい景色に包まれて、いきなり適時二塁打を放っていた。直後の守備からは、左翼・江越に交代。この日の出番は終わったが、ファンからの大声援は大きかった。