近本7度目の猛打賞!5度出塁&2度の生還「1番として十分」矢野監督も称賛

 「交流戦、ロッテ5-4阪神」(5日、ZOZOマリンスタジアム)

 阪神は最後の最後まで粘りながらも惜敗。3連勝はならなかった。敗戦の中、それでも虎党を沸かせたのはまたもルーキー。ドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が今季7度目の猛打賞をマークした。新人では1958年・長嶋茂雄(巨人)のシーズン14度を上回る17度ペースだ。

 絶妙な角度に加え、相手の意表を突いた。白球が三塁側へ転がるのを横目に一塁へ快足を飛ばした近本。どんな形でもいい。好機を生み出そうと果敢にセーフティーバントを決めるなど3打数3安打で2試合連続7度目の猛打賞。ミスター超えへ-。チームの連勝は止まったが、切り込み隊長の打棒は止まらない。

 初回から輝きを放った。「タイミングが少しずれてもいくと決めていたので」。初対戦となったロッテ・岩下の初球、148キロの直球に反応。鋭いスイングから放たれた打球は中前へと運ばれ“快打ショー”が幕を開けた。

 真骨頂は先頭で迎えた2点ビハインドの六回だ。左腕・チェンが投じた初球の直球にセーフティーバントを試みた。三塁手・レアードが見送るほど完璧な技あり打。これで3試合連続22度目のマルチとした。1956年に佐々木信也(高橋)がマークした新人最多の54度を上回るシーズン55度ペースだ。

 まだ終わらない。七回2死からは4番手・唐川から中前打。猛打賞はこれでシーズン17度ペースとなり、長嶋茂雄が1958年に記録した新人最多の「14」をしのぐ勢いで快音を響かせ続けている。

 先の記録よりも求めるのは目の前の一戦。自らが出塁することで、得点を奪える確率が上がることは十分承知している。「2得点に貢献することができたので、自分の中で仕事をすることができたと思います」と5度の出塁で2度の生還を果たしたことに納得の表情を浮かべた。

 矢野監督は「ずっと近本らしくやってくれているし。セーフティーバントもうまく決めているし。1番としてやれることは十分にやってくれている」と、奮闘するルーキーを称賛した。

 気温と共にルーキーの状態も上昇。交流戦は2試合で9打数6安打、打率・667と絶好調だ。不動の1番打者として、もはや猛虎打線に欠かせない存在となってきた。

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