梅ちゃん祝V弾 同級生・原口の帰還に歓喜「涙目になった」 神話継続10連勝

 「交流戦、ロッテ3-11阪神」(4日、ZOZOマリンスタジアム)

 最高のライバルへ。8点目のホームを踏み、ベンチで目と目が合う。阪神・梅野が笑うと、原口も笑った。お互いに涙目になりながらのハイタッチ。そして肩を2度たたいた。「がんを乗り越えて、結果を残す…かっこよすぎますよね」。ねぎらい?いや、違う。グッチ、おかえり-だ。

 九回だった。四球で出塁した一塁から、ベンチを見つめると原口がネクストへと出てきた。球場がドッと沸く。なんとかして好機で回そう。強い気持ちが、梅野を奮い立たせていた。二盗、三盗。1死三塁で復帰1打席目を回すと、適時打でホームへと生還した。「歓声もすごくて。ホームにかえってきたときに、涙目になった」。一つのポジションを奪い合うライバル。だが、それ以上に同級生の絆があった。

 大腸がんという大きな“壁”と向き合い、前へと進み続ける同級生の姿に刺激を受けた。今年に入り、何度も言葉にしてきた。「帰ってきてほしいね」。そしてこの日、病を乗り越え、原口が1軍に復帰。ベンチ最前列から、大きな声援をくれる仲間へ。負けゲームにはしたくなかった。

 復帰という晴れ舞台を、白星で飾りたい。梅野の思いは、白球に乗り移った。同点で迎えた五回。狙ったのは、相手先発・涌井の1番いい球種…直球だ。鋭いスイングで捉えると、打球は右翼のホームランラグーンへと吸い込まれていった。今季5号の勝ち越し弾で、神話も継続。今季5戦5勝、昨季6月27日DeNA戦から10連勝中と、梅野が本塁打を放てば約束されたのがチームの勝利だった。

 ヒーローインタビューでは、笑顔と笑顔が並んだ。2人で刻んだ大切な「1」点。「グッチが帰ってきたことが、本当に自分自身もうれしい」。同級生で、同じポジション。切磋琢磨(せっさたくま)していく関係は、ずっと続いていく。これからも、ずっと-。

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