屈辱の12失点大敗 巨人戦4戦4敗は32年ぶり ため息と怒声が飛び交う

開幕から巨人に4連敗し厳しい表情を見せる阪神・矢野燿大監督(中央左)=甲子園(撮影・山口登)
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 「阪神4-12巨人」(19日、甲子園球場)

 阪神がミスを連発。3失策で前夜の大勝から一転、大敗でカード初戦を落とした。開幕から巨人戦4連敗は1分けを挟んで4連敗した2009年以来、10年ぶり。だが、開幕から4戦4敗は7連敗した1987年以来、実に32年ぶりの屈辱となった。

 試合の大勢は序盤に決まった。先発メッセンジャーが二回、小林に1号3ランを被弾。伏兵の一発で3点のビハインドを背負うと、四回は守備が乱れた。

 1死二、三塁のピンチで坂本勇を打席に迎え、内野は前進守備。低めの変化球で泳がせ、ボテボテの打球が遊撃前に飛んだ。北條は捕球後、素早く本塁に送球。タイミング的には悠々アウトの場面だったが、この送球が三塁側に大きく反れた。痛恨の失策で1点を失うと、大きく崩れた。

 さらに一、三塁から丸に二塁正面のゴロを打たせ、4-6-3の併殺コース。だが、糸原の二塁送球を受けた北條が、再び一塁に悪送球。ベース手前のバウンドを一塁・陽川が捕球できず、さらに1点を失った。

 流れは完全に巨人へ。五回、岡本に左翼越えに特大7号ソロを浴びると、続く亀井、ゲレーロに連打を許したところで、メッセンジャーは降板。両手を広げ、お手上げポーズでベンチに戻る助っ人。五回途中、8安打6失点で2敗目。防御率も4・70と跳ね上がった。前回12日・中日戦の6失点に続き、2戦連続KOとなった。

 一方、打線は16安打13得点した前夜のヤクルト戦(神宮)から一転、対菅野用に大胆にオーダーを変更した。今季初めて3、4、5番の並びを崩し、糸井を2番、中谷を3番、打撃好調の梅野を6番、7番には昇格即、陽川を起用した。

 だが、この奇襲も投手戦に持ち込む前に、ミスで一方的な展開に。七回、打撃好調ながら代打出場となったドラフト1位・近本(大阪ガス)が左前打を放ち、途中出場の同3位・木浪(ホンダ)がプロ1号3ラン。九回は木浪が適時二塁打で4打点と気を吐いたが、失点が重すぎた。

 八回には桑原が1イニング6失点。対巨人戦はこれで4試合37失点と歯止めがきかない。ため息と怒声が飛び交う甲子園。今季、まだ巨人相手に勝利がない。

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